俺のバッグ

“俺のバッグ” 開発秘話 第1話「シュッ」という感動

東京でセミナーをする為に駐車場に車を止めた時に突然太った兄ちゃんが僕に近づいて来たのです。
この太った兄ちゃんは、自分の事を
フルクリップの平垣です。」
と名乗りました。
失礼ながら、僕はこの方とは全く面識の無い方だっったため、きょとんとしている僕に太った兄ちゃんは、突然車のハッチを開けて僕にバッグを見せました。
そして、満面の笑みでバッグを肩に掛け、突然肩ひもを
「シュッ」
と締めたのです。
その瞬間、僕の背中に衝撃が走りました。
これが「僕の求めていた物だ」
と、その時僕の中で”俺のバッグ”のイメージが出来ました。

それからは試行錯誤の繰り返しです。
現実に理想の製品に近い物は有りますが、”俺のバッグ”ではないのです。
”俺のバッグ”のこだわりは全て「片手で出来る事」と「収納性」。
『2BLOCK-ツーブロック-』というフルクリップさんの代表的バッグがあり、そのままでもアジングバッグに使えそうなのですが、残念ながら“俺のバッグ”はもう少し入らないと困るのです。
そこで収納性を上げたが、あまり大きくなると持ち運びに不便なので邪魔にならない程度に収納性を上げました。

バッグは必ず身と蓋に分かれます。
一番気になるのが身と蓋とを合わせるファスナーこのファスナー。非常に便利な物なのですが、難点は片手で開けるのが難しい事にあります。
それは、蓋に角がある事に原因がありました。
ファスナーを閉める時に過度のカーブの抵抗でどうしても曲がり難くなります。そこで収納性を上げる為に一回り大きくした利点を利用し、角を直線的に修正。スムーズに開閉が出来るようにしました。
従来のままなら取り出すのに非常に難儀をしたが、これにより大幅に改善されました。

また、「リーダーの収納」も”俺のバッグ”に求める重要な事でした。
僕は、テトラなどでリーダーのスプールを落とした経験は数知れません。
特別にどんくさい事は無いと思うのですが、寒さでかじかんだ手でリグっていると、手の感覚が無くなり、落とす事が良く有りました。
出来れば外に出さず、ラインだけを引っ張れるようにしたいと考え、
この収納スペースは二種類のリーダーを収納可能にし、リーダーの取り出し口から中に戻らない様にベルクロで止めるようにしました。

そして、僕の感動した音。

「シュッ」の正体、

それはこのジェットグライド
これは平垣さんが考えたという凄い機能で、片手でベルトを一瞬で締める事も緩める事も出来るという優れもの。
通常品は普通のベルトが付いているのですが、”俺のバッグ”にはなんと、これを標準装備させてもらいました。

「上蓋の補強」

アジング用品は意外と重い。
取手を持って歩く事も多く、そこを補強しておかないと型くずれし易いので補強を入れました。
前面にある収納スペースも少し大きく変更。ここには沖を攻める場合によく使う、Sキャリーのセットが収納出来るようにしました。

“俺のバッグ”開発秘話 第2話「釣りのバッグであるということ」

バッグ以外のものにも少しこだわりを…
PAC3-パックスリー-
これは中に仕切りが二本あって、収納スペースが本来三つあるのですが、三つだとアジング用品には狭すぎるのでそれを改造してもらい「PAC2」に。
そうする事で収納スペースにSキャリー用の小物やがん玉のセットを入れる事が可能になりました。しかし、まだまだ、“俺のバッグ”になるには改良の必要があったのです。

こうして開発が始まり、2つ目の試作品が仕上がってきましたが、それからもさらに改良が必要でした。
前回の試作ではリーダを収納しラインを通す穴をあけてもらい、そこからリーダーを出すことが出来るようになりましたが、この蓋のポケットの中でリーダーが動いてしまうのです。
そこで、もう1度訂正をし、真ん中に仕切りを付けて端が抜けない様にベルクロテープで止める様にしました。
これでリーダーの落下が防げるようになったのです。

以上がバッグ本体の改良ですが、それ以外に付属品を作って頂きました。
それがこの美しいロッドホルダー。
本来はFULLCLIPさんが制作したバスロッド用のロッドホルダーだった物をアジングロッド用にリサイズ。
これにより両手が空き、移動やリグ作成もし易くなりました。
このように、様々な部分に気を配ることで、誰もが使い易く、細かい改良を幾重にも施したバッグが仕上がりました。

あれから数ヶ月。

あの「シュッ」という心揺さぶられる音を聞いた瞬間から、このバッグの開発が始まり、少しずつ少しずつ改良を加え、僕の理想の“俺のバッグ”が仕上がりました。

いろんな所にいろんな物が詰め込められる。
だけどしっかりコンパクト。

いろんな物が取り付けられて、十人十色の使い方が出来る。そんなバッグになりました。

是非、お手に取って使ってみて下さい。
きっと、ご自分の理想の”俺のバッグ”になるはずです。

 

 

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